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高級注文住宅の費用感を教えてください

この世にひとつしかない自分だけのオリジナルな高級注文住宅は、成功者のステータスシンボルです。

オートシャッターの広い地下駐車場に高級外車が何台も並ぶような数億、数十億もする豪邸もあります。

もう少し現実的で、頑張って手がとどく範囲の高級注文住宅について考えてみましょう。

高級注文住宅の坪単価の相場

坪単価の相場

高級注文住宅を依頼する際、多くは「予算はこれくらいで、こんな家を建ててもらいたい」と住宅メーカーや設計事務所に相談することから始めます。

その「予算」について、大まかな相場を知っておきたいものです。

(1)工法による坪単価の目安

注文住宅では、工法の違いがひとつの大きな目安になります。

一般的な注文住宅の相場では、

  • 木造軸組工法:60万円前後
  • 2×4工法:50万円前後
    2×6は10万円、2×8は20万円程加算
  • 鉄骨造(S造):80万円前後
  • 鉄筋コンクリート造(RS造):90万円前後

といわれています。

これはあくまでも一般的な注文住宅の目安です。

例えば

  • 木造でも総ヒノキ造りにする
  • 耐震性にこだわって制振装置をつける
  • 気密性断熱性のより高い壁にする

など、こだわりの条件に応じて10万、20万と坪単価は上がっていくのです。

(2)仕様による違い

住宅をどのような仕様にするのかによっても、坪単価は変わってきます。

内装の素材やデザイン

無垢材、漆喰の壁、断熱性の高いガラスサッシや高品質な畳、天然石を使うなど、素材にこだわるとその分坪単価が上がります。

また、大きな窓に大型のガラスを入れる、おしゃれな高級サッシを使うなど、他にはないオリジナルデザインにこだわる場合も、当然坪単価に反映します。

ハイスペック性能の設備

太陽光発電、床暖房、全館空調設備などの高性能な設備を入れると坪単価は高くなります。

特にキッチンや浴室など水回りにこだわる方は多く、高価な最先端のものを入れたくなってしまうものです。

これらをどれだけこだわるかによって際限なく単価は上がってしまいます。

例えば玄関とリビングだけ無垢材にする、寝室だけ漆喰を使うというように部分的に希望を取り入れることで、単価にして10~20万円程度のアップに収めることができます。

(3)住宅メーカーによる違い

ハウスメーカー

モデルルームや広告にかかる費用が坪単価に含まれている分コスパが良くない、ともいわれますが、ハウスメーカーにはそれぞれの強みがあります。

こだわりの条件がたまたまハウスメーカーの得意な分野なら、それは標準装備されているので坪単価に上乗せされることはありません。

逆に、ハウスメーカーは一定の規格に基づいて大量生産しています。

奇抜なデザインやオリジナリティーを求めたり得意でない分野においては、注文を断られたり坪単価がその分大幅にアップする可能性があります。

工務店

個人規模の工務店は基本的な坪単価は比較的抑えられていますが、大手ではハウスメーカーレベルのところもあります。

デザインや仕様、さまざまな面で自由度の高い工務店は、難しい条件にも応じてもらえます。

ただ、当然その分コストに反映。一般的な工務店ではひとつひとつが特別発注で割高になり、その分坪単価が跳ね上がります。

「坪単価」とひとくちにいっても、一般的にいわれているものからどの程度こだわるかによって、ざっとこの程度の違いが生じるのです。

高級注文住宅となると、木造でも坪単価80~90万円以上が目安になるでしょう。

高級注文住宅を中心に扱っている住宅メーカーなら、特別な仕様やデザインの扱いに慣れている分、一般的な住宅メーカーよりコスパが良くなることもあります。

高級注文住宅に必要な費用

高級注文住宅に必要な費用が、一般的にいわれている相場通りの坪単価では収まらないことをお話ししました。

ここからは、結局どの程度の費用が必要になるのかをご説明します。

(1)本体工事費用

「坪単価×建築坪数」が、建物本体価格です。柱や屋根・壁・床・基礎、本体に付随するキッチンや水回りと、建物本体の中を通る配管などが当てはまります。

(2)その他の費用

設計デザイン料

住宅メーカーによっては工事費に含まれていることもありますが、別になっている場合もあり、本体価格5%程度がデザイン料に相当します。

設計事務所に依頼した場合、設計士にもよりますが一般的には本体価格の5~25%です。

建築確認申請料

工事着工前に必要な申請です。面積によりますが、6万円程度です。

特殊設備・空調・照明などの工事費

家庭内LANやエアコン設備、照明器具設備、カーテンレールやブラインド設置のための工事。

外構工事、屋外電気工事費

建物以外の外まわり工事です。門、塀、アプローチ、庭、ガレージ、側溝など。

引き込み、敷設工事費

水道管やガス管などを、敷地内と建物に引き入れる工事の費用です。建築用地に既にどこまで引き込まれているかによって変わります。

水道メーターを新設する場合には20万円程度のメーター取得費も必要です。

他に、建築用地の地盤が弱いと改良工事が必要です。弱さにもよりますが、目安としては1坪10万円程度です。

また、前面道路に対して用地が高いと擁壁で土止めする必要があり、数十万から場合によっては一千万近くかかることもあります。

用地に古い建物がある場合には、木造住宅で1坪3~5万円の解体費用がかかります。

家を建てた後、必要な費用

建物を建てたら、必ず表示登記をしなければなりません。

所有権については任意ですが、普通は所有者の権利を保護するために所有権保存登記をすることになります。

また、古い建物があれば同時に滅失登記をします。一般的に登記は司法書士に依頼するので、その報酬も加えた概算で25~50万円程度。

火災保険、地震保険にも入っておく方が安心です。

住宅ローンを利用する場合は、融資事務手数料、保証料、抵当権設定登記費用が必要になります。

見逃しがちな費用

建売り住宅の購入と違って、注文住宅は更地の状態からご近所とのお付き合いが始まります。

工事が始まる前には、近隣にご挨拶しておく方が良いでしょう。ちょっとした配慮ですが、コストはかかります。

また、地鎮祭、上棟式、竣工式の費用、工事関係者へのお茶代も準備しておくべきでしょう。

札幌を本拠地とし、評判の高い高級注文住宅を多数手がけるハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)。
HOPは、天然素材・国産材を用いるこだわりや、独自の木材流通システムの確立、そして施主の評判の高い家づくりなどで、注目を集める建築事務所です。
日本のみならず、外国からもオファーが寄せられる評判の高さ。HOPの源となっている理念が、HOP石出和博会長の著書『美しい日本の邸宅』で紹介されています。

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