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ここではHOPがこだわる木の家の木材として、ハリギリ(センノキ)の特徴や用途などをとりまとめてご紹介していきたいと思います。
漢字では「針桐」と記載します。
またハリギリという呼び名は立木の状態を指す言葉となっており、木材として加工された状態のものは「センノキ(栓の木)、あるいはセン」と呼ばれ区別されています。
日本全土、朝鮮半島、中国に広く分布していますが、とりわけ北海道に多く見られる樹種になり、国産のセンの約9割は北海道産となっています。
また、意外な点としては、展開したばかりの芽は、山菜として食用にも供されています。
分類的には落葉高木かつ広葉樹となっており、肥沃な適潤地に自生するという性質があります。
その為、北海道の開拓時代においては、この木が自生しているか否かが、その土地が開拓に適しているかどうかの判断基準とされていたとのこと。
葉の大きさが30cm程度、カエデのような掌状になることから「天狗の団扇」と称されることも。高さは25m前後、直径は1mを超えるものもあります。
ハリギリを木材のセンとして利用する場合、木の個体ごとに2種類に分かれます。
木肌が深く裂け、黒ずんだ褐色の色をしている木から取れる「オニセン(鬼栓)」と、木肌がなめらかな木から取れる「ヌカセン(糠栓)」です。
前者のオニセンは加工に適さず、また見た目もよくないことから、木材として使用されることは希。
逆にヌカセンは加工性に優れ、寸法も狂いにくい特徴があります。心材は淡灰褐色、辺材は淡黄白色とんており、木目の美しさや材面の光沢なども好まれる要素となっています。
かつては下駄の材料として重用されたほか、賽銭箱や仏壇などにも用いられていました。また加工のしやすさから、和太鼓の胴体部分にも用いられており、さらには近年、エレキギターの材料としても用いられています。
建築用途としては、加工のしやすさと見た目の美しさを兼ね備えていることから、内装用合板や無垢材の羽目板などに用いられています。さらに、良質で大径なものは、大黒柱や飾り梁などにも用いられます。
HOPでも、センの無垢材を大黒柱として用いている事例が紹介されています。