シックモダンというスタイルは、建築家にとっても、施主の方にとっても、様々な解釈や考え方があり、厳密な定義というのはいまいち存在していません。
大まかな方向性として言えば、派手さは抑えながらも上品さや優雅さ、洗練された雰囲気といったものを表現しているといった感じでしょうか。
定義が確立していないからこそ、建築家や施主の感性で、自由に仕上げることができるスタイルとも考えられます。
まさにセンスや腕の見せどころ。もちろんHOPでもシックモダンな家を手がけていますが、個々の案件ごとに、それぞれ違った雰囲気や趣を醸し出しています。
そうした違いを知ることも、高級注文住宅の奥深い楽しみ方といえるでしょう。ぜひ、住宅事例をご覧ください。
こちらの高級注文住宅は、大きさの異なる複数の直方体を組み合わせたかのような外観が印象的。
もちろん、無造作につなぎ合わせているのではなく、精緻に計算された上での造形です。
オーナーさまは、かねてよりモダンスタイルを好んでおり、また親しい方々を招いてのホームパーティもお好きということでした。
そうした要望を踏まえ、HOPではリビング、ダイニング、キッチンを2階に配置し、建物西側に面した大開口部から、都会の夜景を満喫できるように演出。
また敢えてダウンライトを設置せず、間接照明のみとすることで、独特な雰囲気を醸し出しています。
大容量の収納スペースやシンクとコンロを別々に独立させたオリジナルキッチンなど、実用性を両立している点もオーナーから高く評価されているそうです。
建物正面にわずかな曲線を持たせた形状と、2階部分にあしらわれた9個の正方形から成るガラスブロックが印象的な高級注文住宅。
ガラスブロックの部分の内部は書斎になっており、部屋自体がアート作品を彷彿とさせる造りに仕上がっています。
オーナーさまからのご要望は、モダンデザインに家族の絆を融合させたいというもの。
リビングと大開口部のサッシ、デッキ、庭が連なり、ひとつの空間となるようにデザインしました。
また、リビングには、オーナーさまが自ら長野の製造元に出向いて入手したという、こだわりの薪ストーブも設置。
和室の天井には、旧邸で使われていた欄間を照明と組み合わせて再利用しています。
白と黒でまとめられた内装が印象的。「皆が集まる明るい家」というコンセプトをもとに完成した高級注文住宅なのだとか。
札幌を本拠地とし、評判の高い高級注文住宅を多数手がけるハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)。
HOPは、天然素材・国産材を用いるこだわりや、独自の木材流通システムの確立、そして施主の評判の高い家づくりなどで、注目を集める建築事務所です。
日本のみならず、外国からもオファーが寄せられる評判の高さ。HOPの源となっている理念が、HOP石出和博会長の著書『美しい日本の邸宅』で紹介されています。