こちらではHOPが手がけた高級注文住宅のなかから、白い家にこだわった事例を取り上げてご紹介していきます。
アメリカ大統領官邸に象徴されるように、白い家というものは、上質さ、高貴さを象徴する存在です。高級注文住宅におけるオーナーの願いやHOPが込めた想いを見ていきましょう。
「押し出し感がないように、周囲を受け入れるように、街並みに溶け込むような家にしたい」というのが施主の方からのリクエスト。
そこでHOPでは、遮熱の効果も併せた一石二鳥として、曲線を持たせた外観デザインを採用することで、建物に柔らかな印象を持たせたとのこと。車庫のある建物反対側にも、同じく丸みを持たせています。
存在感や豪華さというものは、時に周囲を威圧するような雰囲気を漂わせてしまうこともありますが、こちらはオーナーさんの穏やかな人柄が思い知れる、優しさを曲線で醸し出すという手法が秀逸です。
市街地に隣接した立地。そうした環境の中でも「周囲の視線からプライバシーを守りながら、外の自然を感じながら暮らせるようにしたい」というのが施主の方からのリクエスト。
HOPでは、室内のどこからでも中庭の景色が楽しめるコートハウスというスタイルを提案。
その上で壁、天井、造作のすべてを白で統一することで、室内に中庭からの光をふんだんに取り込めるようにし、加えて室内空間をより広く感じられる効果も狙っています。
白で統一された物件は、光をより効果的に取り込み、室内を広く見せるための手法であるというのに驚かされます。
「目的と手段」の両方を兼ね揃えた白というのが、奥が深いです。
「モダンスタイルを基本としながら和室も設け、リビングは吹き抜けとして上で暖炉を設置し、家族の団欒の場にしたい」というのが施主の方の要望。
そこでHOPでは、吹き抜けのリビングとキッチンの壁を、呼吸する自然素材の珪藻土を用いて白で統一。吹き抜けからの光を効果的に取り込みながら清潔感、開放感を演出しています。
HOPの事例では、木目のフローリングに珪藻土の白壁という事例はお馴染みですが、こちらは吹き抜けと暖炉を組み合わせるというリクエストに、最適化されているという細やかな対応。
あらためて、力量の高さを感じさせられます。
札幌を本拠地とし、評判の高い高級注文住宅を多数手がけるハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)。
HOPは、天然素材・国産材を用いるこだわりや、独自の木材流通システムの確立、そして施主の評判の高い家づくりなどで、注目を集める建築事務所です。
日本のみならず、外国からもオファーが寄せられる評判の高さ。HOPの源となっている理念が、HOP石出和博会長の著書『美しい日本の邸宅』で紹介されています。