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ここではHOPがこだわる木の家の木材として、クリの特徴や用途などをとりまとめてご紹介していきたいと思います。
クリと聞いて多くの方が真っ先に思い浮かべるのは、木材としてよりも、食べる栗のほうではないかと思われます。
しかし、実は古くから建材として用いられてきた歴史があるのです。近年では、様々な事情によって、建材として用いられることがかなり減ってしまっているのが残念なところです。
ぜひ本記事をご覧の上、その特徴やメリットを知っていただきたく存じます。
樹種としては落葉広葉樹の高木に分類され、一般的には高さ20m程度 、直径60㎝程度のものが多いですが、まれに高さ 30m、直径1.5mになるものもあります。
辺材は灰白色で、心材は黄褐色。
木目が美しく、また耐久性や強度にも優れており、さらには虫にも強く、防虫処理の薬品が無かった時代には貴重な建材だったのです。
分布は石狩より南の道南から全国にかけてとなっています。現在では、農業としての植林も減り続けてしまっており、蓄積量が減ってしまっていますが、もちろんHOPでは入手できるルートを確立しています。
クリの木が建材として少数派となってしまっている理由には、蓄積量の減少だけでなく、木材として製材する難しさ、とりわけ乾燥工程が難しいという点も挙げられています。
また材が非常に硬いので、切り出し作業も難しく、電動ノコギリの種類によっては歯が立たないということもある位とのこと。
その点、HOPでは自前の乾燥釜やプレカット工場を擁しており、そうしたハードルはクリアできます。
そして、乾燥と製材をキチンと行えば、前述しました通り、大変強度が強く、耐久性や耐水性ににも優れ、防虫剤なしで虫を防ぐこともできます。
また木目の美しさも際立っており、とりわけ表面を漆で仕上げた場合などは、実に品格のある存在感を放ちます。
上記のような特性から、建材としてはもとより、家具や建具の材料としても好まれます。
とりわけ、テーブルやカウンターの天板として好まれることが多く、その他にも椅子や棚なども然りです。
建材としては、その頑丈さから土台や柱、梁などの構造用としても、木目の美しさからフローリングの床板や壁面などにも用いられています。
HOPでも、クリをフローリングの床材として用いている事例が紹介されています。