HOPは、国産木材の使用に大きなこだわりを持っています。
しかし、決して木造一辺倒ではなく、RC造の事例も多数手がけていますよ。またそうした物件の内装や建具などに、こだわりの木材を用いることも多々。
HOPの技術とセンスを最大限に活かした、高級注文住宅の事例を見ていきましょう。
コンクリートの地肌をそのまま外壁として用いる打放しスタイルで仕上げた、RC造の高級注文住宅です。
近未来的でスタイリッシュな反面、無機質で冷たい感じになってしまうケースもありますが、HOPは玄関ドアやリビングの床材などにこだわりの木材を用いて、温もりを表現。
また茶道を趣味とする奥様のために本格的な茶室も備え、柱や梁も再現しています。
その一方で、ダイニングの入口はRC造ならではのアーチ型。
吹き抜け部分もコンクリート打ちっぱなしの壁とするなど、RC造の長所を活かしながら、木材の温かみを加えています。
コンクリートと木材の調和が絶妙な事例です。ハイセンスな魅力あふれる内観は、オーナーの奥様がこだわったとのこと。
傾斜地や崖状の土地など、本来住宅の建設には適さない敷地形状を逆手に取り、地形を活かした物件を立案・設計してしまうのも、HOPが得意とするところ。
こちらは、細長い坂の途中の傾斜地に建てたRC造の高級注文住宅になります。
隣家との境界は直線の壁、道路に面した側の壁は緩やかな曲線と、造形の自由度の高いRC造の特性を上手く利用。
一方で室内には床板や天板、家具建具などに、木目を活かした素材をふんだんに用いるというHOPらしさを発揮しました。
コンクリートだから表現できる、現代的なデザインは独特な雰囲気を醸し出しています。この高級注文住宅の内装に、温かみのある木材が使われていると誰が想像できたでしょうか。
こちらは札幌市のオーナーさまの依頼により、三重県に建てられた別荘兼研修施設です。
「外と内のつながりを大切にしたい」「室内を木の香りで満たす」といったこだわりやテーマをもとに施工。
鉄筋コンクリート造と木造の混構造となっているのが大きな特色で、外観にも屋内にも、打ちっぱなしコンクリートと木目の素材が配置されています。
ちなみに梁や柱はHOP御用達の北海道産木材(タモ)、天板には三重産のスギ材としているのも、大きなこだわりのひとつ。
重厚感のあるデザインながら、玄関ホールには中庭に面し開口部を、遠くの阿児(あご)湾が見渡せるリビングを設けるなど、開放的な印象を与える工夫も忘れていません。
傾斜地という敷地形状を生かし、地下2 階を含めた4 層のフロアごとに異なるイメージを持たせた高級注文住宅。
上層部分は、特注のスチールサッシによるガラス張りとなっており、たっぷりと外の光が差し込みます。
インテリアはグレイッシュでモダンなイメージ。ガラス張りの部分の壁・天井はチャレコールグレー、ダークブラウンに着色された梁、壁面収納で統一。下の階は、外の光を取り入れながらも、明るさを抑えた落ち着いた雰囲気になっています。
地下1 階には、水回りのほかオーディオルームなど趣味の部屋を設け、外部から適度に遮断された空間で、時間を忘れて楽しめるなど、用途にふさわしい使い方ができることも特徴となっています。
4 層のフロアを持つ住宅ですが、大きなガラスを用いた上層部に対して、地下に位置するエントランスやプライベートの空間は絞られた光を効果的に活かす工夫がなされています。また、下層部分は大理石調のタイル、RC打ち放しなどで適度な重厚感が演出されています。
札幌を本拠地とし、評判の高い高級注文住宅を多数手がけるハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)。
HOPは、天然素材・国産材を用いるこだわりや、独自の木材流通システムの確立、そして施主の評判の高い家づくりなどで、注目を集める建築事務所です。
日本のみならず、外国からもオファーが寄せられる評判の高さ。HOPの源となっている理念が、HOP石出和博会長の著書『美しい日本の邸宅』で紹介されています。