HOP石出和博会長に、敷地の条件が悪い場合でも高級注文住宅は建てられるのかという質問に対して、過去の建築事例を用いながら回答いただいています。いくつかのケースに分けてご紹介していきましょう。
A.過去実際に対応した事例をご紹介します。
限られた土地を活用するというリクエストのほかに、茶道をご趣味としている奥様から、和室を設けたいというリクエストも添えられていました。当社からのご提案として、1階の中心部分に中庭を設け、そこを囲うように和室を2部屋配置。その上で、2階にはリビングとキッチン、バスルーム、3階にはご夫婦の寝室と子供部屋というプランをご覧いただいたところ、気に入っていただけました。
A. 土地を平にする造成費用をかけずに、傾斜を活かした家造りという方法があります。
こちらの土地は、北側が道路に面しており、南側が傾斜しているという位置関係でしたので、その方位を活かしたプランニングをご提案できます。例えば、やや平な40坪の部分に基礎を載せ、傾斜部分には東石を用いて張り出し部分を設けるというやり方が行えます。傾斜地にかかる部分にはテラスやウッドデッキなどをしつらえるのもよいでしょう。ただし、事前に耐地力をしっかりと検証しておくことが不可欠です。
A.当社では土地をなるべく造成せず、自然の地形を可能な限り活かした家づくりをご提案しています。
そもそも、そうした土地は値段自体も安価ですので、設計や建築のやり方次第で、魅力的な家が、よりリーズナブルに実現できる可能性を秘めていると言えるのです。こちらは角度が急な8mの崖が、道路地面からそびえているという土地でした。そこで、道路に面した1階にはガレージと玄関、崖の中腹部分には2階部分が位置するようにし、リビングとダイニング、崖の頂上にあたる部分を3階として、ご家族それぞれの個室とする案をご提案しました。
札幌を本拠地とし、評判の高い高級注文住宅を多数手がけるハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)。
HOPは、天然素材・国産材を用いるこだわりや、独自の木材流通システムの確立、そして施主の評判の高い家づくりなどで、注目を集める建築事務所です。
日本のみならず、外国からもオファーが寄せられる評判の高さ。HOPの源となっている理念が、HOP石出和博会長の著書『美しい日本の邸宅』で紹介されています。