子どもが産まれることをきっかけに
動き出した家づくり。
新しい家族を迎える生活の場には、
どんな思いが込められているのでしょうか。
将来的には家を持ちたいと考え、10年以上前からHOPのモデルハウスや見学会に足を運んでいました。子どもが産まれる前後で「家」への考え方が変化し、静かな空間よりも、家族の気配が感じられる住まいにしたいと考えるようになりました。
夫婦ともに海外生活を経験したこともあり、リビングの天井は高く開放的に。また、ピアノとバイオリンを演奏し、将来、音楽教室を自宅で開くための防音室も希望しました。
外観は、コンクリート打ち放しのゲートをくぐるころから始まるアプローチ、軒の深い庇とルーバーによって水平ラインを強調し、重厚感のあるデザインを目指しました。
平面プランでは、明るく天井の高いリビングを取り囲むように、さまざまな小さな居場所を設けることで、家族がどこにいても気配を感じられるよう構成しました。LDKの一角には床を掘り下げたカーペット式のラウンジピットを設けています。
オーナーが希望された音楽室は簡易な防音仕様とし、存分に練習でき、将来、音楽教室を開くスペースとして生活動線とは完全に分離させています。
ご提案時のスケッチ
外観
エントランス
一見、シンプルですが、簡素さのなかにデザイン性を追求したセンスが気に入っています。
ご提案時のCG
リビング
2階ホール
家族の視線や音などを常に感じることができる、温かみのある空間となりました。造作キッチンやパウダールームは淡い色彩のグラデーションでシックなイメージ。心地よさを感じます。
明るく開放的なリビングを中心とする生活空間とは一線を画す音楽室の配置・仕様は、希望をしっかりと汲み取り、工夫していただいた証。とても満足しています。
ダイニングから2階を望む
キッチン
階段
札幌を本拠地とし、評判の高い高級注文住宅を多数手がけるハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)。
HOPは、天然素材・国産材を用いるこだわりや、独自の木材流通システムの確立、そして施主の評判の高い家づくりなどで、注目を集める建築事務所です。
日本のみならず、外国からもオファーが寄せられる評判の高さ。HOPの源となっている理念が、HOP石出和博会長の著書『美しい日本の邸宅』で紹介されています。