コンセプトハウスとは、オーナーのライフスタイルに合わせて提案された住宅のことです。建売や規格型の住宅などとは違い、一からデザインを設計して建てられた家を指します。
HOPでは、HOPが提供する先進技術とデザインを体感してもらうための新コンセプトハウスを展示。実物大のモデルハウスとなっており、実際に家のなかを見学できるようになっています。
家は3F構造になっており、1~2FまではHOPが提供しているデザインを紹介。3FにはHOPが自社で生産している建具を手で触れられるスペースが設けられています。
それぞれの階層にどのような展示がされているのかを一つずつ見ていきましょう。
1Fリビング
リビングやキッチンなど、家族団らんのスペースとして活用されることが多い1F。HOPの新コンセプトハウスの1Fには、広々とした空間が広がっていました。
リビングにはソファ、ダイニング、キッチンが備え付けられており、どれも存在感のある重厚な造りをしています。それでもなお広さを感じるのは、リビングに備え付けられた大きな窓のおかげでしょうか。
窓からは自生する植物の緑が眺められるだけでなく、太陽の光も存分に取り込んでくれていました。白を基調とした内装は、太陽の光を空間全体に届けてくれています。
1Fには和室も配置されていました。閉め切った障子に太陽の光が当たることで淡い灯りに変化し、和室をやさしく照らしてくれます。ゲストをもてなす場としても、ゲストルームとしても活用できる空間になるのではないかと感じました。
2Fリビング
2Fにはリビング・ダイニング・キッチンが備え付けられていました。こちらは1Fと雰囲気がガラリと変わり、スタイリッシュな空間が広がっています。
白と黒で統一されたダイニングとキッチンは、必要な機能を備えたまま、ムダを省いた空間になっているように感じられました。キッチンからダイニングまでの同線もシンプルです。
リビングのソファやテーブルなどの家具類は黒で統一されています。天井とソファの背後に備え付けられた書斎の木目のコントラストに、どこか和風モダンな雰囲気を感じました。リビングも必要最低限の機能美を追求したデザインになっています。
ムダを省いて機能美を追求したデザインの中で住み始めたとしたら、はじめは無機質さを感じてしまうかもしれません。ですが住んでいるうちに機能性にオーナーの生活感がじっくりなじんでいき、愛着がわいてくることでしょう。HOPの新コンセプトハウスには、シンプルな中にも温かみを感じました。
2Fの一部には北海道限定のブランド「STEPLINE」を導入したスペースもあります。こちらは白と黒のシックなイメージとは一変して、木の木目を活かした温かみのある空間となっていました。「STEPLINE」も通常展示の配置同様にシンプル&スマートをコンセプトに、ムダを省いて機能美を追求したデザインです。「色合いが違うだけでここまでイメージが変わるのだ」という変化を実感できるスペースではないでしょうか。
展示スペース
HOPの新コンセプトハウスの3FはHOPのデザイン力と仕事ぶりが感じられる展示スペースとなっています。
HOPではオーナーが考える家ごとのテーマに合わせてデザインを考え、ハンドメイドで作り上げているそうです。なかでもこだわりを持って制作しているのが建具。大量生産される既製品とは違い自社工場で一転ずつ手作りしているので、家が完成したときにしか見られない部分です。
こちらではあらかじめ何パターンもの建具をデザインし、製作したサンプルを用意。家づくりを考えているオーナーが手に取って見られるようにしているそうです。同じ建具でも、その質感と色合いは千差万別。HOPは色合いから建具の質感まで体感できるサンプル展示によって、より細かいこだわりにも対応できます。
HOP新コンセプトハウス外観夜景
新コンセプトハウスの外観は主に白で統一されています。家は3階建てで、L字の形に設計されていました。玄関へのアプローチは長めに取られているうえに、2階のリビングの一部が屋根の役割を果たしてくれているので、雨に濡れる心配がありません。
外観でまず目が行くのが、リビングの見えるガラス張りの大きな窓でしょう。夜になると、リビングの灯りによって家全体がライトアップされているように見えます。
これまで、数多くの高級注文住宅を全国で手掛けてきたHOP。興味のある方は、ぜひ一度コンセプトハウスに足を運んでみてはいかがでしょうか。
札幌を本拠地とし、評判の高い高級注文住宅を多数手がけるハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)。
HOPは、天然素材・国産材を用いるこだわりや、独自の木材流通システムの確立、そして施主の評判の高い家づくりなどで、注目を集める建築事務所です。
日本のみならず、外国からもオファーが寄せられる評判の高さ。HOPの源となっている理念が、HOP石出和博会長の著書『美しい日本の邸宅』で紹介されています。