豊かな自然の林に隣接した土地で、
その環境を生かしながら、
オーナーが思い描いていたイメージを実現させた手法を伺いました。
敷地の周囲に広がる森の雰囲気を生かし、その自然になじむ家にしたいと当初から思っていました。
ピアノ教室を開いているので、生徒さんとともにミニコンサートができる空間があり、同時に美術館のような空気感を家のなかに実現することを夢見ており、曲線を描く階段のある空間をイメージしていました。
周囲の林を受け止めるようなイメージの大屋根を外観のポイントとしました。勾配屋根としたのは、無落雪屋根のダクトに秋の落葉が詰まり、メンテナンスが必要になることを避ける狙いもあります。
勾配屋根としたことで、天井を高くとることが可能となり、ピアノ室は楽器の反響音を考慮した、演奏に最適な空間とすることができました。
リビングの窓は足元までの大きな開口と、高い位置にハイサイドライトを設けて開放的な印象とし、そこにアイアンの手すり配した曲線を描く階段を設けることで、オーナーや訪れたお客さまに柔らかな雰囲気を感じていただけるよう配慮しています。
ご提案時のCG
外観
アプローチ
敷地周辺の広葉樹に溶け込むような屋根と外壁の色彩により、別荘のような雰囲気、安らぎを感じる外観となっていますね。
リビングからピアノルームを望む
リビング
ダイニング・キッチン
曲線を描く階段は、東京で暮らしていたころから描いていたイメージそのままの柔らかな雰囲気となっています。
ピアノ室とリビングの間の引き戸を開放すると、舞台のあるホールのようなイメージとなり、年数回のピアノ教室の発表会では生徒さんとご家族が集い、楽しい時間を過ごしています。
リビングは、大きな開口とハイサイドライトから差し込む陽光により、とても心地よい空間となっています。
キッチンから中庭を望む
和室
ピアノルーム
札幌を本拠地とし、評判の高い高級注文住宅を多数手がけるハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)。
HOPは、天然素材・国産材を用いるこだわりや、独自の木材流通システムの確立、そして施主の評判の高い家づくりなどで、注目を集める建築事務所です。
日本のみならず、外国からもオファーが寄せられる評判の高さ。HOPの源となっている理念が、HOP石出和博会長の著書『美しい日本の邸宅』で紹介されています。